人間らしく生きるために 社会と人間の根本を学ぶ

2014年6月開講 鰺坂ゼミナール

2014年度・勤労協
鯵坂ゼミナール

戸坂潤 と 唯物論研究会 の人びと
ファシズムに抗して達成された理論的成果と
哲学研究者たちの生涯をたどる

講師= 鯵坂 真 (関西大学名誉教授)

これまでこのゼミナールでは、
日本唯物論史など取り上げてきました。

しかし全10回でこれら大きなテーマを論じることは、
それはそれで意義あることですが、
時間の制約から、
どうしても深く掘り下げるという点で不十分になりがちでした。

今回はテーマを絞り、
「戸坂潤と唯物論研究会の人々」としたいと思います。

彼らは昭和初年の軍国主義が強まるもとで、
民主主義的で平和主義的な立場を護るということを貫いた人々です。

天皇専制主義の明治憲法の時代、
しかも治安維持法という酷薄な弾圧法のもとで、
すでに革新政党も労働組合も
進歩的な文化運動も全て弾圧しつくされていた時代に、
リベラルな学者・文化人を結集して
いわば最後の抵抗運動の組織として作られたのが
唯物論研究会でした。

創立は1932年10月、
最後は38年12月、
中心メンバー30数名が一斉検挙されるまで、
『唯物論研究』(月刊)など73冊、
単行本『唯物論全書』など
66冊を刊行するなど旺盛な活動を続けました。

1931年には満州事変、
1937年には日中全面戦争(いわゆる支那事変)が始まっていましたが、
粘り強く続けられた優れた運動でした。

結局この運動は、
日本軍国主義の弾圧により押しつぶされてしまいましたが、
世界的にもユニークな抵抗運動でした。

しかも彼らの理論的業績は
当時の世界的な理論水準と比較しても、
高い水準で唯物論の創造的発展を達成しており、
したがって、
『唯物論研究』や『唯物論全書』の理論的成果は、

敗戦後の民主主義運動の理論的拠りどころとして、
有力な基盤を準備したものでした。

今年度のゼミナールでは、
この唯物論研究会に結集した人々のうち、
戸坂潤を中心とする哲学関係の学者・研究者を
取り上げたいと考えています。

戸坂潤・三木清・古在由重・
三枝(さいぐさ)博音(ひろと)・永田広志・鈴木安蔵・
甘粕(見田)石介・船山信一・
梯(かけはし)明(あき)秀(ひで)・辰巳経世などの
人々の理論的達成と
その生涯をたどることを試みたいと考えています。

現在、安倍政権が、
戦前を思わせるような復古主義的で
国家主義的な反動化を推し進め、
一部で右翼的国粋主義のイデオローグが登場していますが、
これらと対抗するためにも、
昭和初年の先輩たちの奮闘に学ぶことは
意義あることと思われます。

今回は彼らの策動を食い止め、
勝利するために、昭和初年の思想史を学びたいと思います。

多くの皆さんがご参加くださることを期待いたします。

鯵坂 真

■ 講義日程とテーマ(予定)
講義時間 午後2時00分~5時00分
① 6月15日(日) 唯物論研究会とその時代(国内・国際)
② ※7月13日(日) 戸坂潤と唯物論の哲学
③ 9月21日(日) 戸坂潤と科学論・技術論
④ 10月19日(日) 戸坂潤と道徳論・イデオロギー論
⑤ 11月16日(日) 永田広志
⑥ 12月21日(日) 古在由重
⑦ 1月18日(日) 甘粕(見田)石介、船山信一、梯明秀
⑧ 2月15日(日) 鈴木安蔵
⑨ 3月15日(日) 辰巳経世
⑩ 4月19日(日) その他の唯物論研究会の人びと

■ 期  間
6月15日(日)~15年4月19日(日)、月1回・第3日曜日、全10回
※7月は第3日曜日が「夏の勤労協大学」のため第2日曜日です。
講義時間=午後2時00分~5時00分

■ 講  師
鯵坂 真(関西大学名誉教授) ※8月は夏休みとなります。

■ 会  場
関西勤労協会議室

※毎回、講義レジュメ・資料を配付します。

詳しくは勤労協までお問い合わせください。

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