『現代を生きる基礎理論 補強ブックレット』発行
関西勤労協は2013年に『現代を生きる基礎理論』を出版しました。これは労働学校の講義内容(当時の「総合教室」、現在の「現代を生きる基礎理論教室」)を一人で読んでわかる書籍が欲しいという要望に応え、出版しました。
数年間にわたって組織的に議論して内容を吟味したもので、哲学部門、経済学部門、階級闘争論部門からなる科学的社会主義の基礎理論が学べます。
出版して10年間たちますが、さまざまな出来事が起こり、重大な変化がいくつかありました。中でも中国問題は重要で、すでにテキストを改定しています。
他の部分についても勤労協の理論研究会で議論、検討すすめてきましたが、その中ではっきりしたのは、『現代を生きる基礎理論』テキストは基礎理論というだけあって、10年たってもまったく色あせておらず、9課の中国問題をのぞいては、大幅な改定は必要ないということでした。
しかし、この間に起こったさまざまな出来事や変化は多岐にわたります。例えば、「テキストには円高がおしつけられたと書いているが、今は円安で皆が困っている」などの現象面での変化や「SDGsってうさんくさいという意見があるが・・」「自由な時間っていうけど、時間だけあってもお金がなかったらどうもならんわ」などの素朴な疑問や困惑があるのではないでしょうか。
このような問題に対し、理論的に確かなものであるのはもちろん、少しでも「気軽に」「楽しく」学べるものを作ろうということで、できたのが『現代を生きる基礎理論 補強ブックレット』です。テキストとあわせてご活用いただけると幸いです。
関西勤労協で取り扱っています。
『現代を生きる基礎理論 補強ブックレット』目次
1,歴史に果たす私たちの役割
三つの世界的な変化
21世紀の希望ある新しい流れ
社会進歩の方向に自らの生き方をかさねて
2,『現代を生きる基礎理論』補強ブックレット発行にあたって
①『現代を生きる基礎理論』について
②「補強ブックレット」発行の経過
③第9課一部改訂についての考え方
3,コラム
①「士農工商」について考える
②公共をとりもどす
③経済の金融化
④円安と株高を引き起こしたアベノミクス
⑤働き方改革
⑥少子化
⑦ジェンダー平等
⑧SDGsと日本の課題
⑨市民と野党の共闘ー声をあげ立ち上がった”ふつうの市民”
⑩資本主義社会と社会主義社会の自由について考える