202期資本論教室

マルクスの『資本論』は難しいだけの本ではなくて(確かに難しいですが)
労働者の実態がたくさんつまった本でもあります。

10月スタートの202期資本論教室は「労働者階級の運命」に焦点をあてるシリーズです。

一人ではなかなか読めないという方も、この教室で丁寧に『資本論』を学びませんか。

ライフスタイルに合わせて、少人数対面・オンライン生配信・WEB録画配信・DVDから視聴形態をお選び頂けます。

お申し込み・・・関西勤労協まで(電話 06-6943-1451)
http://kinroukyou.main.jp/wp/

202期日本近現代史教室

2022年4月から高校の歴史の科目が大きく変わりました。あらたに「歴史総合」が必修科目に導入されました。その中身はどんなもので、どのような意義があるのでしょうか。

202期関西労働学校では実際の歴史総合の教科書を使って学んでいきます。

さまざまな方に受講して頂きたいと思います。

2022年10月11日~12月13日 毎週火曜日 全10回

講師:西尾泰宏(関西勤労協講師)

テキスト:『歴史総合』教科書+資料

会場:関西勤労協(森ノ宮)

ZOOM生配信・WEB配信・DVD

①10/11『歴史総合』とは

②10/18 江戸時代の日本と世界

③10/25 欧米の「近代化」と国民国家形成

④11/1 日本の「近代化」とアジア

⑤11/8 第一次世界大戦と日本

⑥11/15 第一次大戦後ー国際協調と「大衆社会」化

⑦11/22 十五年戦争と第二次世界大戦

⑧11/29 第二次大戦後ー世界と日本の「再出発」

⑨12/6 冷戦の時代

⑩12/13 「グローバル化」のなかで

202期哲学教室

「宗教」「科学」「個性」「人間らしく生きる」「真理」・・・様々なテーマを
とりあげる哲学教室。

真実を見抜く力を身につける・・・哲学教室です。10月スタートです。皆さんの受講をお待ちしています。

202期労働組合教室

10月スタートの

関西労働学校 「みんなあつまれ 労働組合教室」は、これまでとは内容も新たに、WEBのみで開催します.

そして、ちょっと長いですが、気合の入った呼びかけ文も揚げます。ぜひ、お読み下さい!

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日本の労働組合運動は決して順風満帆というわけではありません。むしろ困難にさらされていると言っていいでしょう。しかし、かといって労働組合にまったく展望がないかと言えば、もちろん、そんなこともありません。

 7月に開催された全労連定期大会で印象に残った報告がありました。一つはアメリカのレイバー・ノーツの大会に参加した黒澤事務局長の報告です。アメリカではこの間、アマゾンやスターバックスなど巨大企業で労働組合が結成されています。黒澤さんはこの大会に参加して「人生観を変えさせられた」とおっしゃっていました。コロナ禍で3年ぶりとなったこの大会には約4,000人の労働者が参加していたらしいですが、女性が非常に多く、またその女性たちが積極的に発言をしていたそうです。アメリカの労働者は「自分の職場に労働組合が欲しい」とだれもが言っており、そのことが一番印象に残ったそうです。

もう一つは、子育て真っただ中の女性が県労連の議長に就任したという報告です。彼女は、子育てでたいへんだけど、労働組合は大事だから決意したと言っていました。さらにすごいと私が感じたことは、彼女を支えるために県労連のなかまが会議の日程や時間など過去の慣例にとらわれず、創意工夫したということです。アメリカでも日本でも労働者が立ち上がり、新しい変化が生まれていることを感じる大会でした。

たいへんなのは階級闘争だから

しかし、それでもやはり現実はきびしい、というのが多くの組合活動家の率直な思いではないでしょうか。私のまわりでも、「もう何年もベースアップがない」「仕事が忙しすぎて労働組合の活動どころではない」「貴重な休日を組合に割かれたくない」「加盟していた労働組合が解散した」「地域労連の四役は地域労組の組合員ばかりになった」「分会の人数が15人となり、自分以外は全員60代」など、ネガティブな意見はあげるとキリがありません。どうして労働組合の活動はこんなにもたいへんでしんどいのでしょうか。それは労働組合の活動が階級闘争だからだと私は思います。

ベースアップが長年勝ちとれないのも、仕事が忙しいのも、若い人が労働組合に加入しないのも、仕方がないとあきらめてしまうのも、元をたどれば、すべて資本家が労働者を抑えつけ、組合に目を向けさせないようにしているからです。そのために彼らは相当の金と労力を費やしています。それに対し、私たち労働者は労働力しか持たない、一人では非常に弱い立場です。しかしその労働者も団結してまとまったら手ごわいぞと自覚した時、展望は開かれます。

自然には芽生えない「労働者なんだ」という自覚

学校を卒業して、就職した新社会人のみなさんは、「私は教師になった」「看護師になった」「保育士になった」「サラリーマンになった」という自覚はありますが、「今日から俺は労働者だ!」という人はいません。雇われて働く人のほとんどすべてが労働者なのですが、そう自覚する人は皆無に近いというのが、毎年100人の新組合員の研修に携わってきた私の実感です。労働者であることを自覚することも、労働者とは何なのかということも、労働者が人間らしく生き働くためには労働組合でたたかうしかないということも、自然にはわかりません。

いま職場では「このお店を自分のお店だと思って働いてください」「売り上げだけではなく、経費の方も考えて仕事をしてください」「子どもや保護者から支持されるサービスを提供しましょう」など言われることが多々あります。これらはすべて資本家や当局の立場から発信された言葉です。自己責任論を筆頭に巷にあふれた情報も同じです。これに対抗するには、私たち労働者が労働者にふさわしい知識や理論を身につけることです。それには学習が必要です。

労働組合の基礎を学び、“これから”を考える

10月から開講される「みんなあつまれ!労働組合教室」は、「なぜ労働組合をつくるのか」「資本主義と搾取のしくみ」など、労働組合の基礎理論を学び、憲法、平和、ジェンダー平等、SDGsなど、いま気になる問題であり、労働組合とも関連の深い、けれど…まだまだ“これから”という課題についても考えます。

講義形式は、関西労働学校で初めての試みである「完全オンライン」です。Zoomを使って生配信し、ブレイクアウト・ルームなども活用し、しっかりと交流を深めたいと思っています。忙しくて講義に参加できないときでもWebやDVDで後日視聴可能です。

多くのみなさんの受講で、たいへんな労働組合活動を少しでも、いきいきと楽しいものにしていくきっかけになればと考えています。私もみなさんとの交流で学ばせていただきたいと思っています。ぜひ、ごいっしょにお誘いあわせの上参加してください。

◆カリキュラム◆

①なぜ労働組合をつくるのか

②資本主義と搾取のしくみ

③要求をみんなのものに

④いきいきとした組合活動

⑤希望に輝く未来のために

⑥労働組合と憲法

⑦労働組合と平和

⑧労働組合とジェンダー平等

⑨労働組合とSDGs

⑩労働組合と働きかける力